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【回転型トルク計】もっと手軽に。安定した測定を実現するには

トルク計には回転型と非回転型の2種類ありますが、一般的には回転型の方が広く流通しており、さまざまな場面で活用されています。しかし、「測定値の安定性」に不安を感じる方も少なくありません。そこで今回は、回転型トルク計の精度を安定させるための工夫を紹介し、より手軽に導入できることをお伝えします。

 

1.回転型トルク計の安定性を高めるポイント

回転型トルク計は、適切な設置や運用の工夫によって測定精度を向上させることができます。 以下のポイントを押さえることでより信頼性の高いデータを取得できます。

・適切なアライメント調整

回転軸のわずかなズレが測定誤差の原因となるため、設置時のアライメント調整を徹底することで安定性が向上します。

・耐振動設計の活用

振動の影響を抑えるために、防振構造を備えたマウントや特殊カップリングを採用すると、精度ブレを抑えることができます。

・高品質なデータフィルタリング技術

ノイズを除去するフィルタリング機能を活用することで、よりクリアなトルクデータを取得しやすくなります。

・適切な使用環境の選定

高温や強い電磁波環境では測定誤差が生じることがありますが、適切なシールド処理を施すことで影響を抑え、安定した測定が可能となります。

 

2.導入のハードルを下げる 簡単に扱える工夫

回転型トルク計は専門的な設備が必要と思われがちですが、最近では手軽に設置できるモデルやサポート機能も充実しています。

・ワンタッチ接続のシステム

当社では、回転軸への取付を簡単にするワンタッチカップリングも製作しており、初めて使う人でもスムーズに導入できます。

・リアルタイムデータ処理と分析ツール

近年では、測定値をリアルタイムで解析し、誤差を補正するソフトウェアが活用されており回転型でも高精度なデータ管理が可能になっています。

 

3.まとめ 回転型トルク計をもっと身近に

「回転型トルク計は扱いが難しい」と思われがちですが、適切な設置や最新の技術の活用によって安定した測定を実現できます。また、導入しやすい工夫を取り入れることで、計測のハードルを下げることも可能です。これからトルク計の導入を検討されている方には、ぜひ回転型トルク計の利便性を知っていただきより正確な測定を実現して頂きたいと思います。

 

 

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